2024.10.08
印刷事例のご紹介~ISHIKAWAYA様 箔押し活版名刺~
こんにちは、「活版印刷ドットコム」担当の田原です。
早いもので、このサイトがリニューアルをしてから約3ヵ月が経ちました。
新しく追加されたオフセット印刷やオンデマンド印刷、ポイントサービスなどを活用いただいているのを見ると、リニューアルをしてよかったなぁと感じます。
そんなリニューアル後のサイトの中で、静かに更新されているページが2つあることはご存じでしょうか?
それがこのコラムともう一つ、印刷事例のご紹介です。
まだまだ数は少ないのですが、当サイトからご注文をいただいたお客様の制作物を、その仕様と共に掲載させていただいています。
今回はその中から株式会社 ISHIKAWAYAの石川裕太様のお名刺を、こちらのコラムでもご紹介します。
石川様にはサイトリニューアル前から当社の活版印刷をご利用いただき、今回が2度目の増刷のご依頼です。
名刺のデザインはISHIKAWAYAのロゴデザインも担当された、グラフィックデザイナーの糟谷義人様によるもの。
まっさらな白い紙に、箔押しと活版印刷を行ったお名刺。
全体的に余白を持たせてすっきりとしたデザインで、それぞれの要素が際立ちます。
紙は「グムンドコットン(マックスホワイト)210kg」を使用。
活版印刷の凹凸感を感じ取りやすい、コットン紙特有の紙の軽さと厚みを持ったドイツ生まれの高級紙です。
表面の手触りがとても心地よい紙で、実際に手に取ってみるとその美しさをより感じられます。
表面にはきらりと光る銀の箔で「ISHIKAWAYA」のCI(コーポレートアイデンティティ)を印刷。箔色はfoil color003 銀(ツヤあり)を使用しています。
裏面には情報類を、凹凸をきかせた活版印刷のスミ1色で印刷しています。
細めの文字ですが、細い線の印刷にも適したマグネシウム版を用いることでシャープな仕上がりになりました。
今回はお名刺をご注文いただきました石川様より、名刺についてのお話を伺うことができました。
Q1. 名刺のデザインや仕様について、こだわりや気に入っているポイントを教えてください。
デザインでは、裏面にCIを銀箔で入れてもらっている点が気に入っています。仕様については、紙の材質と活版印刷ならではの文字の繊細さと凹みが魅力です。こだわりとしては、裏面に多少の影響が出ても、できるだけ強めに押してもらっている点です。
Q2. 活版印刷や箔押しを名刺に使用しようと思ったきっかけや理由は何ですか?
20代の頃、日本人の大御所スタイリストの方から初めて活版印刷の名刺を頂きました。そのとき、自分が独立したら必ず活版印刷の名刺を作ろうと決意しました。箔押しについては、前職の名刺デザインに銀箔が使われており、それがとても気に入っていたためです。
Q3. 今回は増刷でのご注文でしたが、前回お名刺をお客様にお渡しした際の評判はどうでしたか?
今回で3回目の発注ですが、毎回多くの方に名刺を褒めていただきます。特に、人によっては活版印刷に気がついて感動される方もいらっしゃいます。
名刺交換はわずか数秒ですが、手に取った瞬間に感じる紙の触感、グラフィックデザイン、それを表現する印刷技術には、その方の美意識や美学が集約されているように思います。私の会社はまだ始まったばかりですが、名刺自体が会社の広告メディアとして役立つと位置づけています。これからも社員が増えるたびに、日本人的で美意識のある名刺を皆様にお願いしたいと考えております。引き続きよろしくお願いいたします。
WEB会議などが一般化してきた近頃、名刺交換の場というのは少なくなってきたかもしれません。
その中で想いを持って活版印刷の名刺を選んでいただけるというのは、印刷をする側としてとても嬉しく感じます。
活版印刷ドットコムはECサイトではありますが、こだわりを持って活版印刷を楽しみたいという方のお手伝いをさせていただければと思っています。
紙の種類や厚み、印刷や加工のことなど、制作で気になることがあればぜひお気軽にお問い合わせください。
なお事例ページは今後も続々更新予定です。
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